審美治療で使用する歯科素材や技術にはさまざまなものがあります。若干ではありますがそれぞれで仕上がりやその見た目を維持できる期間が異なります。

ハイブリッドセラミックスとは、セラミックと歯科用プラスチック（レジン）を混ぜ合わせた素材です。セラミックの特徴である見た目の美しさ、プラスチックのしなりのよさが融合し、自然な仕上がりと本物の歯に近い適度な強度を実現した人工歯ができあがります。詰め物（インレー）・被せ物（クラウン）、近年ではブリッジにも使用されています。金属を使用していないため、金属アレルギーの心配はありません。

ラミネートベニアとは、ごく薄く歯を削り、その上から薄いセラミック製の板をつけ爪のように貼り付ける審美治療法です。オールセラミックスの場合はどうしても歯を全体的に大きく削り取る必要がありますが、ラミネートベニアでは歯の表面0.5～0.7mm程度削るのみなので、歯質を最大限に残すことがきでます。なかにはまったく歯を削らないケースもあり、麻酔も必要なくほとんど痛みも伴いません。

ホワイトニングには「ホームホワイトニング」と「オフィスホワイトニング」があります。この2つの施術方法について以下で詳しくご説明いたします。

ホームホワイトニングとは、ご自宅で患者様ご自身が行うホワイトニングです。

まずは歯科医院で精密な歯型を取り、患者様専用のホワイトニングトレー（カスタムトレー）を作製します。そして、ご自宅でカスタムトレーの中に濃度の低いホワイトニング剤を入れて所定の時間お口に装着します。外した後は歯とトレーを歯ブラシできれいに洗います。装着時間は1回につき30分～2時間。これら一連の施術を一日につき1～2回、4～5週間ほど続け、じっくり歯を白くしていきます。

カスタムトレーはやわらかい素材でできているので、装着時に痛みを感じることはほとんどありません。トレー装着中は基本的に何をしてもいいのですが、飲食だけはできませんのでご注意ください。また、ホワイトニング剤にはさまざまな種類があり、それぞれの使用方法や使用時間が異なります。歯科医の指示を守って、正しい施術を行うようにしてください。

当院使用のホームホワイトニング剤

オフィスホワイトニングとは、歯科医院で歯科医が行うホワイトニングのことです。ホームホワイトニングよりも少し濃度の高いホワイトニング剤を用います。

ホワイトニング剤が指や唇や歯肉に付くと白く変色し痛みを感じることがあるので、まずは施術前に保護剤やマスキング剤を使って薬品が付かないようにしておきます。そして、ホワイトニング剤を2mm程度歯の表面に塗布します。続けて特殊な光を所定の時間当て、ホワイトニング剤を活性化。光の照射後はホワイトニング剤をきれいに拭き取り、お口を洗浄します。所要時間は1回につき20～30分。これを2～3回繰り返すので、トータルで40～90分程度要することになります。

当院使用のオフィスホワイトニング剤

ティオンオフィス

デュアルホワイトニングとは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用したホワイトニングのことです。

まずはビヨンドオフィスホワイトニングを受け、その後ウィークエンドキットなどを用いて2～3週間ホームホワイトニングを行います。ビヨンドで一気に歯を白くして、その後も継続的にホワイトニング剤を浸透させることで白さを維持していくのがデュアルホワイトニングの特徴です。通常の歯の変色・着色に対してはこのコースがもっともお勧めです。

こちらでは、当院で行っているおすすめの“60分で歯を白くさせる”ホワイトニングシステムをご紹介いたします。

❶ 十分にカウンセリングを行います。

❷ 理想の白さの度合いを確認します。

❸ 歯の汚れを除去します。

❹ 歯肉を保護します。

❺ ホワイトニング剤を歯に塗布します。

❻ LED光を約45分間照射します。

❼ ホワイトニング剤を除去し、口腔内を洗浄します。

❽ 施術後の歯の色が理想の色に近づいているかどうか、確認します。

※一連の流れを2～3回繰り返すことで、理想の白さへと近づけます。